前回、「どんな種類があるの?360°動画を制作するためのソフトあれこれ(part1)」では、いくつかのソフトやワークフローをご紹介しました。
今回はそれぞれの特徴などをもう少し掘り下げて解説していきます!
Q. それぞれのソフトをわかりやすく比較すると?
Kolor社「AutoPano Video Pro」を使用した場合の制作ワークフローと、「VideoStitch」を使用する場合のワークフローは、一部異なる部分がありますが、ソフトの内容では両方ともほぼ同じ機能が追加されており、特にどちらを選んでも同じような動画制作が可能だと思われます。
値段は、「Autopano Video Pro」のほうが高いことは確かです(Autopano Giga 4 €199 + Autopano Video Pro €599)。
プロ版と通常版で分かれており、プロ版はハードウェアでのレンダリングが可能なので、より高度な制作環境を求める方にはプロ版がお勧めです。
「Autopano Video Pro」よりも、さらに入り組んだスティッチ作業をしたいときは、「Autopano Giga」という別のソフトを使用するのがおすすめです。「Autopano Giga」は画像のステッチを専門とするソフトなので非常に細かな調整ができます。
高度なスティッチ作業を検討されている方は、上記2つのソフトウェアを購入することが必要になるでしょう。
(Autopanoシリーズ 使用画面)
「VideoStitch」も似たように「PTGUI」という別のパノラマスティッチソフトをパイプラインとし、「Autopano Video」と非常に似たワークフローで使うことができます。
どちらのソフトでも、快適に編集することができるでしょう。
使いやすさは、人それぞれになってしまいますが、どちらも初心者には優しいソフトウェアプログラムだと思われます。
(現在、社内では「Autopano Video Pro」を使用していますが、ワークフローも確実で、非常にわかりやすいインターフェースとなっております。)
Q. 初心者におすすめな方法は?
「上記のソフトウェアを新しく買い揃えるのが難しい」、あるいは、「動画制作自体が全く初めて!」という方には、もう少し簡単に制作を楽しめるカメラと編集環境をお勧めいたします。
まずは、「Ricoh THETA」シリーズ。スティッチなどソフトウェアもそろっており、ハイエンドなパソコンも特に要りません。
(参考リンク)
それから、「Samsung Gear360」もソフトウェアとハードウェアが整っており、初心者の方に最適です。操作方法も非常に簡単で、普通のカメラを使う感覚で編集などができます。
(参考リンク)
http://www.samsung.com/jp/consumer/mobilephone/gear/gear/SM-C200NZWAXJP/
どちらのカメラも近年シェアを伸ばしているため、大型家電量販店などで、簡単に実機に触れることができます。気に入ったものをゲットしてみてください。
まとめ
いかがでしょうか。まだまだ、書き足りないことも多いので、またお伝えする機会を設けられればと思います!
今後は、実際に弊社で制作した事例をもとに、撮影から編集までの様子をレポートできればと思っております。そちらも是非ご期待ください!
(担当:竹田)