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THETA Sの撮影時、手ぶれを軽減するための方法を調べてみた

2017/07/07

はじめに


THETA Sを携えて素敵な風景を撮影したものの、せっかくの風景よりも手ぶれが気になってしまって歯がゆい…!という悩みを抱えていませんか?笑
HMDで視聴しているとVR酔いなどでせっかくの動画を楽しめないということにもなりかねません。
そこで、手ぶれを軽減するためにどのような方法があるのか、様々な方のチャレンジを参考にしつつ、少しまとめてみました。

 

 

1.編集時に手ぶれを補正する―Mocha VR


実写VR動画の手ぶれをスタビライズで補正してくれる編集ソフトとして、「Mocha VR」があります。

 

(製品サイト:http://www.imagineersystems.com/products/mocha-vr/

 

価格が10万円を大きく上回るソフトなので、THETAなどのコンシューマーカメラがメインのユーザーにとっては、やや高価かつオーバースペックな印象ではありますが、これから実写の360°動画を扱う方々には必須なエフェクトを搭載しており、スタビライズ機能もその1つです。

 

VR対応前のMocha Proでも、もともとImagineer Systems社が開発した独自のプラナー(平面)トラッキング技術を搭載していましたが、VRではその技術に加え、リオリエント(方向調整)モジュールを搭載することで、VR映像を破綻させることなく揺れや手ブレを軽減できるようになりました。

 

その他の機能を含めた操作画面などが以下の動画で説明されています。

 

Mocha VR: Object Removal from Imagineer Systems on Vimeo.

 

 

2.機材を使用して、撮影時に手ぶれを軽減する


スタビライザーを使用

もうひとつ、現実的な打開策としては、撮影時にスタビライザーを使用することで、手ぶれを軽減する方法があります。
すでに様々な方が、THETA Sを使用したスタビライザー撮影にチャレンジされているのですが、あらためて、ここでは360°カメラ初心者、かつ、スタビライザー初心者の目線で、THETA Sにふさわしいスタビライザーについて考えていきたいと思います。

 

 

スタビライザーの種類と選び方

一般的なカメラのスタビライザーを選ぶ基準は、大きく分けて2つあります。
ひとつは、制御の方法です。現行のスタビライザーには、機械制御と電動制御の二つの種類があります。

ざっくりと分けると、機械制御では本体下部に重りを設けて、振り子の原理を用いてブレを制御するような構造のものを指し、電子制御は重りを使用せずに、加速度センサーなどで揺れを感知し、修正してくれるような仕様のものを指します。

(参考:http://www.biccamera.com/bc/c/camera/stabilizer/index.jsp

 

それぞれの利点・難点をまとめると、

電子制御スタビライザー
メリット:軽量・初心者でも使いやすい・風に強い
デメリット:バッテリーに左右される・やや壊れやすい

 

機械制御スタビライザー
メリット:安価・小回りが利く
デメリット:風に弱い・初心者には使いにくい・重い

 

という感じでしょうか。電動式を使用している方が多い印象でしたが、機械式を使いこなすことができれば、十分綺麗な映像が撮れそうです。

 

 

3軸制とは?

もうひとつ、電動スタビライザーの説明として「3軸制御」という語をよく見かけます。これは、チルト(垂直・上下)・ロール(回転)・パン(水平)の3方向からの揺れに対し、制御する機能が備わっていることを示しています。

 

2軸制御にすることで価格を抑えたスタビライザーも出ていたりするのですが、個人的に、歩きながらの撮影では、歩行の際の上下の揺れが低減されることでかなり見やすくなると感じたので、3軸制御をベースに考えるべきだと感じました。

 

 

スマホ用のスタビライザーはTHETA Sでも使える?

これに関しては、ケースバイケースという印象でした。
スマートフォン用の電動式スタビライザーをTHETA Sの撮影で使用している人もいらっしゃいますが、スマートフォンをはさむタイプのスタビライザー(Q-camera ES03など)は、THETAの幅と合わないので、別の方法で固定する必要があり、調整が難しそうだなあと感じました。

 

 

スタビライザーのレンタルサービス

「EBISスタジオ」では、一眼レフ向けの三軸スタビライザーのレンタルサービスも行っています。

 

(参考リンク:http://www.360ebis.com/360movie/

 

上記リンクには360°カメラでの使用動画も掲載されており、スタビライザーの性能を見るうえで非常に参考になります。

 

 

360°カメラ専用スタビライザー「GURU 360°」

日本に先駆けて、海外では「GURU 360°」という専用のスタビライザーも販売されています。(やっぱりあるんですね!)

 

こちらはTHETA Sのみならず、Gear360などにも使える、かなり汎用性の高いアイテム。値段も$299と手が出しやすい価格帯です。ただし、到着までに2~4週間を要するとのこと。

 

(参考動画)

購入ページ

 

すでに Youtubeには開封動画などもアップロードされており、皆さん、国境を越えて手ぶれに悩んでいたんだなあと感慨深い気持ちになりました。

 

 

まとめ


今回ご紹介した方法以外にも、様々な手ぶれ対策が散見されて、とても参考になりました。(中にはヘルメットマウントを自作していたり、スタビライザーを自作していたりする方もいらっしゃって、頭が下がる思いでした…。)

 

機材レビューも非常に参考になりましたが、アイディア工作のような記事がとても面白く、ユーザーの方が動画撮影自体をとても楽しんでいらっしゃるんだなあという印象を受けました。

 

私も引き続き、360°動画の可能性を極めるために、様々な撮影にチャレンジしたいと思います!

 

(担当:田中)