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制作アイディアに煮詰まったら試してみたい方法

2017/12/29

はじめに


撮影プランを考えている際、深みにはまってしまうことはありませんか?(360°動画に限らず、ではありますが…)

そこで今回は、すこし趣向を変えて、撮りたいテーマが見えにくくなってしまっているときや、演出プランが定まらないときに試してみたい、アイディア出しの方法について、「作業」と「プロセス」、2つの視点でご紹介したいと思います。

 

 

手を動かしながらやりたいことを考える

(自分の中にあるものを整理・拡大して利用する)


.マインドマップ

頭の中で起こっていることを目に見えるようにするために行う方法です。
まずは、大き目の紙を用意し、コアイメージや中心となるキーワードを中央に描きます。そこから放射状にキーワードやイメージを広げ、つなげていくことで、思考を整理し、発想を促進することができます。

脳が外部から刺激を受けて思考していく回路と、マインドマップ自体の視認的な構造がとても似ているため、理解や記憶がしやすいといわれています。

参考:http://www.lifehacker.jp/2013/05/130507mindmappintools.html

 

 

2.エクスカーション法

今度は、意外な組み合わせからアイディアの爆発をねらう方法。

エクスカーションには、「動物エクスカーション」、「職業エクスカーション」「場所エクスカーション」などの種類がありますが、共通していえるのは良く知っているものの特徴を支えに、テーマの方向性を導き出す作業だということ。
たとえば、「動物エクスカーション」では、コアテーマに、「動物の特徴」を掛け合わせて連想することによってアイデアを発想します。(!?)
例えばコアテーマが「夏の海」であれば、「シマウマ」など具体的な動物を掛け合わせて、「シマウマ」の連想ワードからアイディアを導き出すのです。

(画像引用元:http://ideakey.jp/excursion/

上記のサイトは実際に作業する方に向けてエクスカーションシートも準備されていて、とても参考になります。

 

しっくりくるアイディアに至るまで、連想のきっかけになる固有名詞を変えていくのがおすすめです。

参考:http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/0804/09/news013.html

 

 

3.マンダラートシート

次は、3×3のマス目から、いろいろな連想を広げていく方法。マンダラートは「曼荼羅」が語源になっています。中心から放射状にイメージを広げていくことで、コアイメージを増幅させ、アイディアの可能性を広げることができます。

参考:http://idea-soken.com/mandal-art

 

 

4.オズボーンのチェックシート

こちらは、9つの質問から、アイディアを見つめなおす作業。思考が煮詰まってしまっているときは、視野も狭くなってしまいがちなので、アイディアの潜在的な魅力を客観的に見直したいときにおすすめの方法です。質問内容は以下の通り。

 

1.他に使い道はないか(Put to other uses-転用)

例)はがれてしまう接着剤→ポストイット

2.他からアイデアが借りられないか(Adapt-応用)

例)こうもりの超音波→レーダー、引っ付き虫→マジック(ベルクロ)テープ

3.変えてみたらどうか(Modify-変更)

例)安価なイメージを「変える」→コンビニのプレミアムブランド

4.大きくしてみたらどうか(Magnifty-拡大)

例)入場券の期限を「拡大」→年間パスポート

5.小さくしてみたらどうか(Minify-縮小)

例)携帯の機能を「縮小」→高齢者・キッズ向けケータイ

6.他のものでは代用できないか(Substitute-代用)

例)火の「代わり」に熱→加熱型たばこ

7.入れ替えてみたらどうか(Rearrange-置換)

例)メガネのレンズを目の保護用のものに「置換」→ブルーライトカットメガネ

8.逆にしてみたらどうか(Reverse-逆転)

例)「書く」ボールペンを「消す」→消せるボールペン、「昼」の行楽を「夜」に→ナイトプール、ナイトサファリ

9.組み合わせてみたらどうか(Combine-結合)

例)消しゴム+鉛筆→消しゴム付き鉛筆、カメラ+携帯電話→カメラ付き携帯

 

参考:http://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1405/21/news022.html

 

 

5.KJ法

KJ法は、1960年代に生まれたアイデア発想法で、(考案者の川喜多二郎さんのイニシャルからKJ法と呼ばれています)マインドマップのように、頭にあるアイディアをアウトプットし、整理しやすくする方法です。

作業工程がシンプルなため、膨大に広がってしまったアイディアを俯瞰しながらまとめ上げる際におすすめの方法です。手順は以下の通り。

 

1.コアテーマに対して、思いついたモノやイメージ、アイデアなどのワードを、カード1枚ずつに書き出す。

2.書き出したカードを俯瞰し、関連するカードを並べ、グループ化。

3.できたグループに名前を付ける。

4.グループが多すぎて全体像が見えにくい場合は、グループををまとめ、「更に大きなグループ」を作り、名前を付ける

5.整理された全体像とグループ化されたカードから、思いついたアイデアを書き出してリストアップする。

 

参考:http://ideakey.jp/kj/

 

 

 

 

リサーチしながらまとめていく

(過去や類似の事例からアイディアを借りる)


次は、アイディアを育てていくための工程をご紹介します。

未知の領域や、良く知らないテーマに臨む撮影の場合は、アウトプットの方向性を探るためにリサーチも必要になるでしょう。しかし、リサーチ中は具体的な作業に至ることができない焦りから、不安になってしまうかもしれません。

そこで、ジェームズ・W・ヤングの「アイディアのつくり方」という本から、リサーチを経て独自のアイディアに至るまでの段階を簡単にご紹介したいと思います。(なぜそのようなプロセスが必要になるのか詳しく知りたい方は、ぜひ実物をお手に取ってみてください!)

 

ヤングによると、アイディアが生まれるまでのプロセスには、5つの作業が必要とのこと。

 

1.資料を集める

2.集めた資料に手を加える

3.いったん考えるのをやめてみる

4.アイディアが降ってくる

5.アイディアの使い方を考える

 

この中で、「1.資料を集める」方法について、それぞれのやり方と特性について少しアイディアをご紹介したいと思います。

 

1.インターネットを使う

インターネットは最新の情報・国外の情報を知るのにとても便利です。

また、イメージをリソースにして発想を膨らませていく人にとっては、画像検索や動画検索などがとても助けになるのではないでしょうか。

ただし、サーチエンジンの特性として、多くの人が関心を示すものから組み合わされているため、時間をかけて丹念に調べていくか、独自のリサーチワードや手法を持っていないと、なかなかオリジナリティのある情報にはたどりつけないのが難点です。

 

2.図書館・古本屋・大型書店に出向いてみる

アナログなやり方ですが、アイディアが眠っていそうな場所に出向いてみることもオススメです。画集や芸術書・写真のコーナーなどで立ち読みをしたりすることで、インスピレーションを受けたり、気になった本の隣にある本のタイトルを眺めたりすると、新たな発見が得られたりするかもしれません。

 

3.友人と話してみる

資料を集めるためにも、方向性が必要です。考えうる限りのリサーチをしたものの、資料が十分に集まっていないと感じたら…。友人の知識を借りてみるのも一つの方法です。自分とは別の視点から見てもらうことで、ヒントが得られるかもしれません。

 

 

集めた資料は、貴重なアイディアの源です。とりあえずざっくりと分類して、ときどき手をかけてみると、自分の中で育ってくれます。

 

 

 

 

まとめ


わくわくする撮影プランが決まったら、撮影作業や準備も楽しくなりますよね。また、撮りたいもののイメージや完成図が頭にあると、適切な演出プランや必要な作業が見えやすくなり、よりよい作品に仕上がるのではないでしょうか。

以上の方法は数ある発想法の中で、ほんの一部ですが、ちょっと立ち止まってしまったときなどにぜひ参考にしてみてください。

(担当:田中)